ポケモンGOが日本でリリースされて2ヶ月弱。宇樹も試しにプレイしてみている。自分の特性と照らしあわせ、ポケモンGOが私のような人間を外に連れ出すことができるかについて考えてみたい。
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やってみずにぶつぶつ言うのもなんなのでDL
ポケモンGOが話題になったとき、私は世間のメインストリームにはつい斜に構えたくなる性格が災いしてしばらくの間ぶつぶつ文句を言いながら横目で見ていた。しかし、トライしてみてもいないものについて批判する態度ってカッコ悪いよなあと思ったので、2週間ぐらい遅れてDLしてみた。
宇樹はポケモンGOに向かない人間だった
私はどうやらポケモンGOを楽しむのに向かない人間だったらしい。以下まとめてみる。
戦闘場面が苦手な人間には向かない?
私は小さな頃から「ゲーム」には苦手意識があった。なにしろ、戦闘場面が苦手。シューティングゲームにはまず食指が動かない。RPGでも、ドラクエやFFなどのゲームの世界観は好きなので少しはやる気になるのだが、敵とランダムにエンカウントするあの瞬間がまず苦手だ。突然画面が光って大きな音がするのでびっくりしてしまう。
戦闘場面では、緊迫したBGMにプレッシャーをかけられながら突発的な事態への即応を求められる。これがすごく苦手なものだから、たいていはうまく戦えずにかなりやられてしまう。悪いことに、キャラが死んでしまうことへの妙に強い恐怖感もある。
小さいころはよく、フィールドを歩きまわるところだけやらせてもらって、モンスターが出てくるとコントローラを兄に渡して戦闘場面をこなしてもらっていた。
こんな感じなので、長じたのちにゲームについての話題になると「なぜ戦わなければならないの…? それがわからないの…」とか純粋な目をして小さく震えながら言うようになっていたw
ポケモンGOにも、作りは可愛らしいもののやはり戦闘シーンがあるわけで、ボールを投げるときには指先のコントロールも必要だ。可愛いモンスターと戦わなければならないのには心が痛むし、本当に神経が削られる。現在私はレベル15ほどだが、そんなわけで一度もバトルには参加したことがない。
完璧主義の人間にも向かない?
RPG系のゲームには地味なレベル上げ作業が必須だが、私にはこれがとても苦痛だ。思考を過剰な完璧主義に支配されているところがあるので、そのときの自分が自分から見て不満足な状態だとものすごくストレスがかかる。しかもレベル上げをするためには上記のような私の最も苦手な戦闘場面をたくさん通り抜けなければならない。
私からすると、RPG系のゲームのこういった作りはどちらかというと苦痛で、楽しいと思えないところがある。ポケモンGOもレベル上げが必要なつくりなので、ここが苦痛だ。
今ポケモンをなんとなく続けている理由の大きなひとつは、未孵化のタマゴがたまっていること。持っているのに中身がわからないという未完成感がストレスで、徒歩で移動するときにはなるべくポケモンGOを起動し、バッグに放り込んで歩くということを繰り返している。動機はほぼ義務感。ひとつ孵化したかと思うとポケストップで新しく補充されてしまうので、エンドレスな修行のようになってしまっている。
マルチタスクが苦手・動作性IQの低い人間にも向かない?
私はともかくシングルタスク人間だし、動作性IQも低くてともかくどんくさい。みんなよく旅行などのときにパチパチとスマホで写真を撮っているが、私はまったく撮る気にならなかった。なぜだろうと考えてみて、どうも自分が、道端でごそごそとスマホを取り出して写真をとる、という動作にけっこうな負担感を覚えているらしいことに気づいた。
そもそも、ほかの歩行者や車などに注意しながら外を歩くこと自体が苦手なのだ。こういった特性はほんとうに人間としてどうかと思うが… すごく死にやすいのでは?
そんな人間なので、そこに「歩いている途中に通知を受け取って反応したり、適当なところで立ち止まって何か操作をする」というポケモンGOには本当に苦手感がある。
みんなでわいわいやるから楽しいのでは
始めてしばらくたってからオットと旅行に行くことになった。このときはオットと一緒にああだこうだ言いながらプレイしたので普段よりずっと楽しんだ。けれど私はふだん基本的に一人で行動しているし、現在住んでいる街が小さな地方都市なので、ポケストップやジムの前に人がたまっているということもほとんどない。
ポケモンGOの本当の面白さも狙いも、あの作りによって人々を外に引っ張り出し、いままではなかったようなコミュニケーションを作り出すところにあるような気がするのだが、私のプレイ環境ではこういったコミュニケーションにつながる機会が少ない。というわけで今のところポケモンGOはほぼ地味な苦痛のみでできたゲームとなってしまっている。
宇樹はどんなゲームなら外に出るのか?
私が好きなのは、
- 戦闘場面がない
- はっきりしたレベル上げの概念がない
- 自分のこだわりを発揮できる
- 世界観が魅力的
- グラフィックが可愛い
- SNSの要素がある
といったものだ。
育成系やアバター系はかなりハマる。以前どハマりしたのはバルビレッジというWeb型のゲームだ。
独特で可愛らしいグラフィックの世界観のなか、他のユーザーとチャットなどでコミュニケーションをとりながら好きなインテリアを作り上げていくものだった。数年前にサービス終了してしまってすごく残念。今でも惜しむ声は多く、2ちゃんのスレはいまも書き込みが続いている。
私はDSを持っていなかったのだが、もし持っていたらおそらく「どうぶつの森」にもどハマりしたと思う。
どんなゲームだったら半引きこもりのような私を外に引っ張り出すことができるのだろうか? と考えてみた。
- 戦闘ではなく会話などのコミュニケーションでポイントがたまる
- ファンタジックな世界観にどっぷりハマれる
- アバターやインテリアをカスタマイズできる
おそらくこういうことが大事だ。この要素と、「実際の街に出歩かなくてはならない」という要素のストーリー的な辻褄を合わせるのが大変だと思うが、少なくとも世界がポケモンのものではなく
- ムーミン
- ミッフィー
- シルバニアファミリー
- 猫
- 小鳥
- たまごっち
- その他妖精
といったものを中心に構成されていればまずプレイのモチベーションが上がりそうだ。チェックイン系のSNSはかなり廃れてしまったが、そういうベースを活用して「チェックインすると妖精が成長しお菓子の家が豪華になる」みたいなものがあれば楽しめるだろうなーと感じる。
あー、チャリティの要素というか、歩きまわってポイントがたまると動物保護団体にいくらか寄付します、みたいなものがあればもっとモチベーションが上がるかもしれない。
宇樹のようなひねくれたタイプのひきこもりを外に出し、新しいアクションを起こさせてくれるゲームの登場を心待ちにしている。