聴覚過敏にオススメ! 次世代デジタル耳栓 Tronsmart S4 使用感想

この記事の所要時間: 621

聴覚過敏持ちの私にとって、数年前に出たキングジムのデジタル耳せんは画期的な商品だった。しかし使ううちに、聴覚過敏持ちのニーズを微妙に満たしていない弱点にも気づいた。今回、こうした弱点をクリアしたTronsmart S4 という商品に出会ったので、レビューをお届けする。

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聴覚過敏とデジタル耳栓、ノイズキャンセリングシステム

発達障害による聴覚過敏を持っている私にとっては、身の回りの不快な音や大きすぎる音を避けるためのグッズは救世主のようなものだ。過去記事でも聴覚過敏とその対処法について詳しく紹介している。

発達障害者の聴覚過敏の実例を紹介し、宇樹がとっている対処方法について解説する。可聴域(聞こえる範囲)の調べ方や、聴覚過敏の疑似体験動画、おす...

キングジムのデジタル耳せんを買って初めて「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」の快適さを体感したときには感激した。

ANCを使っていると弱いホワイトノイズのようなサーという音が聞こえるが、それ以上に周囲の音が「シュッと遠ざかる」ような感じがするので、私は非常に満足している。

キングジムのデジタル耳せんの弱点

ANCシステムを搭載し、コンパクトだったキングジムのデジタル耳せんは、同様の商品があまり見つからなかった数年前当時、私にとっては画期的だった。しかしあるとき、「気に入っているのになぜか使わない」場面が多い自分に気づいた。なぜかを考えてみてわかった。キングジムのデジタル耳せんには私にとって「持ち運びと出し入れが面倒」という弱点があったのだ。

ケーブルをほどく⇔巻くワンステップが面倒

キングジムのデジタル耳せんは、小さな電源ボックスにくるくるとイヤホンケーブルを巻きつけてある構造だ。出し入れのときにはこのケーブルをほどいたり巻いたりというワンステップが必要になる。私がデジタル耳栓を急に必要とするシーンはほとんどの場合外出時、特に歩いているときで、このワンステップが想像以上に面倒なのだ。

電源ボックスをしまっておくポケットが必要

そして致命的なのが、使いたい場合必ず、電源ボックスをしまっておくポケットが必要なことだ。電源ボックスの裏にクリップでもついていれば助かったが、それもない。ポケットのついていない服の多い女性にはものすごく不便だ。

仕事で飛行機移動をする男性向けに作られた?

おそらくこの商品は、「仕事で飛行機移動をする男性」を念頭に作られたもので、歩いている途中に急に使いたくなる状況や、電源ボックスをしまう場所を持たない人が使う状況は想定されていなかった… つまり聴覚過敏への対応は特に念頭になかったのだろう。

キングジムのデジタル耳せんの弱点を解消した Tronsmart S4

そこで2017年になって私が発見したのが、Tronsmart S4というグッズだ。スマートな首掛けタイプの本体から短いケーブルが伸びて左右のイヤホンにつながっており、内蔵の充電池で動く。これは私がキングジムのデジタル耳せんに感じた弱点をすべてクリアしている。

移動中でも瞬時にオンオフできる使いやすさ

私にとってのTronsmart S4 の最大の魅力は、移動中でも瞬時にノイキャン機能にアクセスできる使いやすさだ。キングジムのデジタル耳せんが使用開始まで立ち止まって1分ぐらいかかるところ、Tronsmart S4 なら本体を首にかけておけば数秒で使用開始できる。歩いているときに突然「今ここで使いたい!」という状況に陥ることの多い聴覚過敏者にとって、まことにありがたい商品だ。

短くて散らばらないケーブル

イヤホンケーブルは本体を首にかけたときに耳に届くのに十分な程度の長さしかなく、無造作にバッグに突っ込んでおいても絡まったりしないし、ほどいたり巻いたりする手間がかからない。本体を首にかけた状態のままイヤホンをぶら下げておいても邪魔に感じない。

人が装着したときのケーブルの長さのイメージは、こちらのレビュー記事の写真を参考にしてほしい。

強力なノイキャンがデジタル耳栓にもなる!! BluetoothヘッドセットTronsmart S4をレビュー – すまほん!!

首掛け式でポケットのいらない本体

本体が首掛け式なのが非常にありがたい。外を歩くときには首にかけておいて、必要なときにはイヤホンを耳に入れて電源をオンにすればいいだけだ。本体は適度に首元にフィットする滑らかな形で、スタイリッシュ。もともと軽量なうえにフィットするからか、本体の重さは私の場合全く気にならない。

操作しやすい単純なボタン

ANCシステムのオンオフは、首にかける本体の左側底部にある単純な物理ボタンをスライドさせることでできる。単純にノイキャン機能のみを使いたい私にとってはありがたい構造だ。

安価ながら強力で高品質なANCシステム搭載&多機能

こちらの記事によれば、Tronsmart S4 のANCシステムは1万を超える高価格帯のノイズキャンセリングイヤホン並みの高品質なものとのことだ。私が求めるのはともかくノイズキャンセリング機能なので、数千円でこのレベルのノイキャン機能が得られるならば大満足である。

Tronsmart S4のレビュー。低価格なのに高品質で強力なANCを搭載したBluetoothイヤホン

ちなみに、この商品も特に聴覚過敏者向けに作られたものではない。本来は「ANCによるノイズキャンセリングもできるBluetoothヘッドセット」であり、iOSデバイスやAndroid搭載のモバイルと繋いで音楽を聴くことができる。マイクを使ってモバイルの音声認識システムを起動させることも可能だ。ノイキャン機能以外にいろいろな機能も楽しみたい人には特によいだろう。

Tronsmart S4 は聴覚過敏持ちには超オススメ

というわけで私としては、「ヘッドホンタイプではなくイヤホンタイプのノイキャン」を求めている聴覚過敏の人には、キングジムデジタル耳せんの弱点を解消した新世代のデジタル耳栓としてTromsmart S4 をおすすめしたい。

難点としては、コンパクトすぎてこういうステッカーが貼れないこと、

絵記号【苦手な音を防いでいます】石井マークさん考案!聴覚過敏対策イヤーマフの絵記号が出来るまで。

ネックバンド部分を含めた全体の大きさとしてはむしろキングジムのものよりこちらのほうが大きく、バッグを持ち歩かない人にとっては不便なことがあるかなというところが挙げられるが、私にとっては痒いところに手が届くようなグッズだった。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2017 Yoshiko Soraki
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