腫れぼったい奥二重の人は、アイメイクを諦めがちだ。なにを塗っても効果イマイチなうえに、すぐにシャドウなどが滲んできてしまうからだ。しかし、最近のメイク技術やメイクグッズは大きな進化を遂げている。今まで諦めていた人のために、最新のおすすめグッズを紹介したい。
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諦めていた腫れぼったい奥二重のアイメイク、今ならできることがある!
とことん腫れぼったい奥二重を持つ、アラフォーの私。アイメイクは20代の頃にすっかり諦めていたが、舞台メイクをきっかけにアイメイクに開眼した。舞台メイクについてはこちら↓の記事に書いている。重要なエッセンスが詰まっているので、ぜひこちらも参照されたい。
今はメイク技術もメイクグッズも進化していて、腫れぼったい奥二重でもナチュラルで効果的なアイメイクができるようになっている。
今回は、腫れぼったい奥二重向けの普段のナチュラルアイメイクの方法、コツについてお届けする。今までアイメイクを諦めていた奥二重の人必見。きっとお役に立てるだろう。
まずは自分の奥二重のタイプを知る
普通の美容雑誌などで「奥二重さんもぱっちり!」などといってやっている特集では、たいがいの場合、わりと扱いやすいぱっちりめの奥二重さんがモデルになっている。あれはずるいと思う。ずるいと思いませんか、分厚い奥二重をお持ちの諸姉!!!
この本によれば、奥二重は、二重の幅の大小、まぶたの厚みの大小によって合計4タイプに分かれるのだそうだ。私は「二重の幅が狭く、まぶたが分厚い」、おそらくいちばん難儀するタイプだ。
この本、4つのタイプ別に効果的なメイク方法が掲載されていてとても親切。以降この記事では「二重の幅が狭く、まぶたが分厚い」タイプに最も適したアイメイクを中心に紹介していくが、それ以外の人はこの本を参考にしてみるのもおすすめだ。
腫れぼったい奥二重さんにおすすめのアイメイクグッズ
腫れぼったい奥二重もナチュラルかつ効果的にメイクアップしてくれる最新のグッズを紹介していく。技術の発展ばんざい。
ケイト ダブルラインエキスパート
絶妙な薄い影色ブラウンで二重の線を強調してくれる、ダブルライン専用のアイライナー。コシのある筆で描きやすい。
普通のアイライナーは描きやすいが濃すぎる、アイシャドウでは色はちょうどいいが描きにくい、という不便を解消してくれる一品。目頭の切開ラインや、下まぶたの涙袋ラインを入れるのにもちょうどいい。
とてもナチュラルに、かつ確実に目のぱっちり度を上げてくれる。すっぴんの目にこれをひとつ使っても浮かず、かつ確実に効果を出してくれるのでとても重宝する。ただし何度も重ね描きするのは避けよう。重ね描きするとそれなりに目立つ。
ダブルラインの描き方について詳しくは舞台メイク用の記事を。
ビューティーワールド 素肌タッチ アイテープ 肌色
アイテープの素材には、サージカルテープタイプ、絆創膏タイプ、ファイバータイプなどがある。接着のタイプも両面タイプと片面タイプがあるが、これは片面接着の肌色絆創膏タイプ。
ファイバータイプや片面接着タイプは「ナチュラル」と売り込まれているが、分厚い奥二重にはあまり向かないように思う。まぶたにはじき返されてしまったり、きれいに仕上がらなかったりするのだ。
片面接着の肌色絆創膏タイプにもいろいろなものがある。あまり細いものはまぶたにはじき返される場合もあるが、これは分厚さも幅も形も絶妙。やや分厚く幅広で、私の分厚いまぶたもナチュラルかつ確実にぱっちりさせてくれつつ、目立たない。
柔らかくてやや貼りづらいが、粘着力は強すぎず弱すぎない。私の場合、途中で剥がれてこず、かつあまりまぶたに負担をかけず簡単にはがせる。上からシャドウを載せるのにも支障ない。
かなり目立たないほうだが、伏せ目にしたときには少し浮いて見えることもある。在宅時や夜の間にクセづけ用に使うのも手かもしれない。
似たタイプで少し素材が分厚く、左右に短いものがこれ。100均で売っていた。私の場合はビューティーワールドのほうが目立たないように感じるので好みだが、フニョフニョせず貼りやすいのでこちらを試してみるのもよいと思う。
エチュードハウス プレイカラーアイシャドウ インザカフェ
冒頭に紹介した本によれば、まぶたが分厚いタイプの奥二重には、マットめの質感のアイシャドウのほうが向いているそうだ。パールが多いと腫れぼったく見えることがあるとか。
パールの入っていない色の使われているパレットを一生懸命探したところ、これが見つかった。韓国のメーカーのもので、同じシリーズで色展開の違うものがいろいろ出ている。私はパーソナルカラーがイエベ秋なのでこれがベストだった。
いちばん明るいハイライトカラーが真っ白すぎないクリームホワイトで、パールが入っていない。これがとてもすっきりさわやかに見える。単純に上まぶた全体に塗るのもありだと思う。
ハイライトから締め色まで、マットタイプとパール・ラメタイプが豊富に揃っていて、とても使いやすそうだ。肌なじみはベストとはいえないが、マットタイプでもパサパサしてくることもない。粒子がなめらかで細かく、使用感は良いと思う。2本ついているシャドウチップもなかなか質が良い。
各色にミルクだのカフェラテだの、カフェのドリンクの名前がついていて、とても女子心をくすぐられる。ケースは薄くコンパクトで、外面のコーヒーカップとコーヒー豆をあしらった装飾もとても可愛い。
私は今までメイクグッズの見た目にテンションが上った経験があまりないのだが、いままで諦めていたアイシャドウパレットを手にできたという喜びもあいまって、これは思わず上がってしまった。
アイプチ フィットカーラー ひとえ・奥ぶたえ用
これは感激の一品。
普通のビューラーを使っていて、まつげが途中からカクッと直角に曲がってしまい、悲惨なことになった経験はないだろうか? 私は10代の頃にそういう経験をして、自分の技術がいけないのだと意気消沈して20年ぐらいビューラーに近づかずにいたのだが、なんとこの間にビューラーも大きく進化していた。
まぶたを挟む部分のカーブが、まぶたではなく「まつげの生えぎわ」のカーブに合わせてあるとのこと。1回で見事にがっちりとまつげの生えぎわをとらえ、ギューンと根元から持ち上げてくれる。まつげをうまくカールできないのは私の技術のせいではなくビューラーのせいだったのだとわかって、救われた気分だ。
これを使って鏡を見たとき、私は生まれて初めて正面から自分のまつげの根元を見るという体験をし、感激して泣きそうになった。ぱっちり二重の人には一生わからない感覚かもしれないが、私のような腫れぼったい奥二重にとっては、「まぶたの肉に覆われて自分のまつげの根元が見えない」のが日常なのだ。
まつげがしっかり根元から見えるようになるため、マスカラを塗らずともぱっちり効果バツグンなだけでなく、どうも根元からまつげを立ち上げているという物理的効果なのか、心なしか二重幅までわずかに増強されるようだ。「つけまつげで二重にする」というメイクテクがあるぐらいだから、これも納得である。
Kパレット リアルラスティングアイライナー24h WP ブラックブラウン
パンダになりにくい、フィルムタイプのアイライナー。コシのある細い筆で、腫れぼったい奥二重の奥まった生えぎわにも描きやすい。ブラックブラウンという色味も、強すぎず薄すぎず、イエベの私にぴったりだ。
奥二重の場合、貴重な二重幅をいかに潰さないかが大事なので、生えぎわのアイラインは細くきれいにが鉄則だ。このアイライナーは、細いラインをガタガタせずに上手に描ける。
デジャヴュ ファイバーウィッグ ウルトラロング2 ナチュラルブラウン
フィルムタイプのマスカラの先駆けであるデジャヴュの商品。昔はブラウンのフィルムタイプマスカラはここのものしかなかった記憶がある。
パンダになりやすい奥二重の人で、まだフィルムタイプマスカラを使ったことがない人にはぜひおすすめしたい。どんな強力なウォータープルーフマスカラよりも、私にはこれだった。見事に落ちてこない。仕上がりもツルッとしていてきれい。
チャコット フォー プロフェッショナルズ クレンジングウォーター 500ml
もともと舞台メイク用の、拭き取りクレンジングウォーター。バレエをやっている子どもなども想定して、かなり低刺激に作ってあるそう。オイル・アルコールフリーで肌にしみない(目にはややしみる)。
500mlとたっぷり入っているので、ケチらずどんどん使えるのも魅力。濃いシャドウもアイラインもラメも、マットな真っ赤なリップも、舞台用の強力なファンデーションもこすらずスルッと落としてくれるのに、私の敏感肌でも刺激を感じない。
洗い流しも使用後の保湿も必要ないと書かれてあるので、ともかく疲れたというときに拭き取るだけ拭き取って寝る、という使い方もOK。ベタベタすることもないし、かといって乾燥することもない。よく二層式のポイントメイク落としがあるが、ああいうものをケチケチ使うよりもこれ1本をおすすめしたい。
これのような優秀なクレンジングがあると、「しっかりクレンジングして寝たはずなのに起きると目の周りがズズ黒い」などの事態が起こりづらくなるので、普段メイクにも頑張る気力が出てくるというものだ。
頑固なぽってり奥二重でも、ぱっちり印象の目元へ
いままでアイメイクを諦めていた重たい奥二重の人にも、ぜひこの機会に新しいメイクグッズにチャレンジしてもらいたい。
アイテープの貼り方、シャドウの塗り方、アイラインの引き方、おすすめのつけまつげなどについては、舞台用アイメイクの記事をご参照されたい。