【感覚過敏さんのニット選び】ウールがチクチクする人はあえて化繊を選べ!

この記事の所要時間: 625

感覚過敏を持つ私にとって、秋冬はやや憂鬱な時期。ニットを着たいのに、身の回りのニット製品のたいがいがチクチクするからだ。今回、あえて化学繊維のニットを試してみてとても良かったので、情報をまとめておきたい。

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ウール・獣毛は感覚過敏さんには鬼門?

「天然素材で高級だから肌にやさしい」とは限らない

ニットのチクチク感には、基本的には使われている繊維の太さが関連しているようだ。繊維が太いほどチクチク感を感じる人が増えるということらしい。

私は小さな頃からウールの手編みセーターを着せられてはチクチクすると訴え、そのたびに「ウールだから高級なのにわがままを言って!」と叱られてきた。ずっと不思議に思ってきたのだが、実はニット用に流通している獣毛は、かえって合成繊維よりも太い繊維でできていることが多いらしい。

「天然素材で高級だから肌にやさしい」とは限らない、ということだ。

ウール・獣毛の繊維の太さリスト

試しに比較的ポピュラーな毛の繊維の太さについて調べてみた。だいたい太い順に並べてある。

  • アルパカ: 24〜31.5ミクロン
  • モヘア(アンゴラヤギ): 20〜30ミクロン
  • ジロンラムウール: 17.5〜25ミクロン
  • ストロングメリノウール: 23~25ミクロン
  • ミドルメリノウール: 20~22ミクロン
  • ファインメリノウール: 15〜19ミクロン
  • エクストラファインメリノウール: 18.5~19.5ミクロン
  • スーパーエクストラファインメリノウール: 17.5~16.5ミクロン
  • カシミヤ: 14〜16ミクロン
  • アンゴラ(ウサギのほう): 12〜14ミクロン

人によって耐えられる繊維の太さが違う

こちらのサイトによれば、特に何か高級との表示のないウールのニットの場合、だいたい19.5〜21ミクロン前後のもの(ファインからミドルのメリノ相当)を使っているとのこと。

ユニクロは最近エクストラファインメリノウール(18.5〜19.5ミクロン程度)100%、または混紡のものを出しており、高級感と肌触りのよさを前面に押し出しているが、私の肌にはチクチクして無理だった。

「ウールでも質に関わらず大丈夫」「ファイン以下なら大丈夫」「エクストラファインでもだめ」「獣毛はなんでもだめ」、あるいは混紡の割合による、と人によって敏感度が違うようだ。上の繊維の太さ順リストを念頭にいろいろ試着してみて、自分はどの程度まで敏感なのか把握しておくといいかもしれない。

最近私はカシミヤに触っていないので断言できないが、記憶をたどってみるとカシミヤもあまり安心して着られなさそう≒獣毛はなんでもだめなタイプ のような気がする。

感覚過敏さんはあえて合成繊維にチャレンジを

皮膚科医へのインタビューで構成されたこちらの英語記事では、極端に敏感なタイプでない場合はニットの下にコットンやシルクのインナーを身に着けることを勧めている。それでも耐えられない場合は、獣毛よりも暖かさは劣るが合成繊維のニットを試してみろとある。

私はこの冬、騙されたと思って合成繊維のニットを試してみたが、生まれて初めて快適なニットに出会えた。

合成繊維のニットのほうがチクチクしないことが多いのはなぜ?

ポピュラーな合成繊維の太さについて、獣毛と比較できるデータを少し探したがうまく見つけられなかった。ただ、上に紹介した記事などで言われていることを総合するに、合成繊維はおしなべて獣毛よりも細いらしいことがわかる。

上に書いたリストにある以上に細い繊維でできている獣毛はあるにはあるが、非常に脆かったり極端に稀少だったりして、強度面でもコスト面でも一般的な実用に耐えないようだ。しかし、合成繊維であれば細くて強いものを安価で大量生産することができる。結果、合成繊維でできたニットは感覚過敏のある人でも安心して身につけられる可能性が比較的高い。と、こういう理屈らしい。

特におすすめはレーヨン混

合成繊維ならばアクリルでもナイロンでもポリエステルでもいいらしいのだが、特に私がおすすめしたいのはレーヨン。レーヨンには天然繊維に似て水分を通す性質があり、ニット内に汗や湿気がこもりにくい。感触もシルクに似てなめらかだ。そもそもはどちらかというと夏向きの素材で保温性には劣るが、感覚過敏の人には適していると思う。

この冬に私が買ったのはReEDITのこれ。レーヨンとポリエステルの混紡で、肌触りのよさを前面に押し出しており、シンプルかつベーシックで使いやすそうだったので試してみた。カラーとデザインのパターンが豊富で、2000円強と安いのも魅力。

案の定あまり温かくないが、感触はとろけるようになめらかで、私の場合はコットンよりも好みだと言えるかもしれない。質感に高級感が少し欠けるのと、あっという間に毛玉ができるのが難点だが、気軽に着倒すものとしていくつか欲しい人にはおすすめだ。

少しは高級感のあるものを、という人にはINDIVIのこれ。2018年1月現在、3割引で8000円台。色味も渋めかつ色気のあるもので、私も余裕があったら欲しいところだ。

これはレビューがとてもいい。質感も色もよくて着やすいとのこと。 少しユニセックスでサラッとした印象で、これもなかなかいい。

トレンドの盛り袖トップスが欲しかったらこれ。

レディースばかりで悪いのでメンズも挙げておく。

安心できるニットに出会えますように

その他のポイントとしては、あまりタイトすぎないものにして摩擦を減らすこと、肌の保湿をして過敏性をなるべく抑えておくこと、リブやラメなどができるだけ少なく生地表面が滑らかなものにすること、アレルギー体質の人はウールを避ける(ラノリンはアレルギー物質になりやすい)などがある。

あなたがニットジプシーから脱することができるよう祈っている。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018 Yoshiko Soraki
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