【コミュ障系発達障害者の趣味・訓練】フラダンスで人とつながる

この記事の所要時間: 548

最近、フラダンスにハマッている。フラダンスは私にとって、エクササイズや訓練としてだけでなく、深いところでの癒しとしても大きく役立ってくれている。どうやらフラダンスはコミュ障系の発達障害者に向いているように思うので、この機会におすすめしておきたい。

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フラダンスにハマった

半年ほど前、良いエクササイズになりつつ癒しや楽しみになりそうな趣味として、勢いでフラダンス(※)を始めた。

※フラとはハワイ語で踊りという意味なので正しくはフラと表記するが、馴染みのない人のために以降もフラダンスと表記する

もともとフラダンスにぼんやりした憧れはあったものの、近くで見つけた教室の見学に行ってみたら初心者向けのクラスもものすごくレベルが高かった。皆の動きがきちんと「表現」になっていることに感激して、そのまま入会してしまったのだ。

そして、あっという間にどっぷりとハマッてしまった。

フラダンスにハマった経緯

小さな頃はダンスが上手だったが…

踊ることには小さな頃から興味があった。小学生の運動会ぐらいのレベルでは親が自慢にするほど上手だったらしい。小学校高学年ではバトントワリング部に所属し、部長までやったぐらいだ。

このへんも私が生まれ持った発達障害の特性のうち、運良く突出したもののひとつだろう。小学校の頃の通知表を見返してみるに、お手本をそのとおりに模倣する力と指示にしっかり従う理解力、また内面世界の豊かさからくる表現力があったようだ。

しかし、大人のレベルでダンスとなると、元来の(おそらく発達障害の特性としての)運動音痴と筋力の弱さが影響して、習ってもぜんぜんついていけない。何がいけないんだろう、どんなダンスなら向いているんだろうと思っていたが、フラダンスは盲点であった。

「ストーリーを語る」ことを重視するのがフラダンス

やってみてわかったのだが、フラダンスは、鍛え上げられた身体能力を生かしてタイトにリズムを刻んだりアクロバティックなポーズを決めたりすることが重視されるジャズダンス系のダンスと違って、「手と表情でいかにストーリーを語るか」が最も大事なのだ。

タイトにリズムに乗っていくことが二の次なだけでなく、使う曲自体が(速い遅いの差はあるものの)ゆったりとしていて、リズムよりもメロディと歌詞が重視されている。拍を優雅に使い切ることのほうが大事にされ、レッスンではむしろ「少し遅れてもいいぐらいの気持ちで、いっぱいに拍を使いなさい」と口を酸っぱくして言われる。

なんでも、その教室の生徒の中には、私のように運動がてんでダメだったけれどもフラダンスがぴったりきてしまって、あっという間に上級クラスに行ってめちゃくちゃ上手になってしまった人もいるという。私も自分で言うのもなんだがあっという間に上手になった。振りつけが頭に入るまでには(おそらくどんくささから)人より少し時間がかかるものの、いったん先生の動きを模倣する段階に入ってしまえば、元来の特性を生かして人より速く上達するようだ。

そして、フラダンスは元来はハワイの土地の神々に捧げる祈りであった。宗教くさいものが好きな私にはそこもハマる要因のひとつであった。

人とつながりたいけど音声会話が苦手、という人にはフラダンス

私が歌にハマりきれなかった理由

以前、魂をぶつけるように歌う歌手に憧れ、ゴスペルを歌っていたことがある。アルトでソロをもらう程度には上達したが、どうもいまいちハマりきれなかった。

聴覚過敏のせいで各パートの音が混ざってしまい、音がとりにくかったり耳が疲れたりすることがあるのもあるが、気持ちよく歌詞と感情を表現するのに至るまでの技術の壁が大きかったように思う。

この壁には、私が音声会話を苦手としていることが影響しているような気がする。おそらく、音声会話が得意なタイプは歌にハマるのだろう。私はきっと、歌ではなくジェスチャーを使うタイプだから、歌にハマりきれなかったし、歌の技術的な壁を破ることもできなかったのだ。

私が「人とつながる」稀少な方法がフラダンスだった

私は口の重たい人である。音声会話は聴くのも話すのも苦手だ。音声会話での不自由を補うために、私は無意識のうちにかなりのジェスチャーを使っている。また、大好きな動物と交流するときに、私はじっと黙って表情や仕草を使う。

こうした、他の生き物と言葉ではなく身体で交流しようとする私の傾向に、「手話に似ている」と言われ、表情や仕草で語るフラダンスがぴったり合致するのだ。

私はフラダンスで感情を存分に表現しているとき、人との間に、いままで言葉の話せない動物や赤ちゃんとの間にしか作れなかった「つながり」を作れているような気がして、とても深いところで癒され、安心する。

こうしたことを考えていると、発達障害の当事者研究者である綾屋紗月さんの、「人生のある時期から、『動物や自然とだけつながっている世界』から『人とつながる世界』に移ってきた」という話や、「人との会話上の不自由を補うために手話を覚えた」という話を思い出さずにはいられない。

フラダンスは発達障害者のエクササイズや感覚統合訓練としても優秀?

フラダンスは腿の筋肉と体幹の筋肉をよく使う。毎度プルプルになるほど使うのだが、「より美しくより語りながら踊りたい」と情熱をもってやることができる。頑張れば1曲ずつ仕上がっていき、人に贈ることもできる楽しみもある。このおかげで、今までの数々のエクササイズと違ってはるかにきっちりと続いている。

筋力がアップし、身体のバランスが整ったことで驚くほど体調がよくなった。頭を使いすぎたときのリフレッシュにもとてもいい。2キロほど痩せ、筋肉量は上がり、体脂肪率は下がり、ボディラインは素晴らしく締まった。

そしてもう一つ驚いたのが、フラダンスはどうやら感覚統合訓練としても優秀なのではないかということ。フラダンスを始めてしばらくたったときに人に手料理をごちそうしたことがあるのだが、自分で驚くほど手際よく、疲れず、ミスもなく仕上げられた。発達障害者が適度な全身運動などで身体を整え鍛えるといろいろなパフォーマンスがアップするということも一部で言われているが、もしかしてその一つなのではないかと思った。

フラダンスのススメ

というわけで、コミュ障系の発達障害者で何か趣味やエクササイズを始めたいという人には、ぜひフラダンスを始めてみることをおすすめしたい。男性のフラダンスも力強くてとてもかっこいいし、日本人の男性フラダンサーも増えてきているらしい。

同じ系統の踊りとして、日本舞踊が挙げられるような気がしている。フラダンスか日本舞踊、コミュ障系の発達障害者は挑戦してみては。たぶん、想像以上に人生上のいろいろなことが上向いていくと思う。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2017 Yoshiko Soraki
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