季刊Be! 127号巻頭特集「みんなの『感覚』でこぼこ図鑑」レビュー・感想

この記事の所要時間: 36

メンタル系雑誌「季刊Be!」127号で、発達障害者の感覚過敏についての巻頭特集が組まれた。宇樹も自身の感覚過敏について取材していただいた。読んだ感想を記しておく。

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巻頭の感覚過敏特集で取材していただいた

憧れだった「季刊Be!」から、宇樹の感覚過敏について聞きたいとご連絡をいただき、大喜びでお受けした。

季刊Be!はもともと各種依存症やACなどの話題から始まった雑誌で、依存症・AC関連を軸にメンタルセルフケアや精神障害全般の話題を扱っている。周囲の憧れの精神科医や支援者などがこぞって読んでいらっしゃるのもあって、いつかこの雑誌に自分の名前が載るような日が来てほしいと願っていたのだ。

のちに版元のアスク・ヒューマン・ケアさんから、仕上がった季刊Be! 127号が送られてきた。宇樹に取材した記事が掲載されているのは、当事者・家族の体験コーナー。

ご担当のKさんにはギリギリの文字制限の中で何度も情報の追加に応じていただき、本当に感謝している。宇樹の名前の漢字表記だけは連絡のタイミングの関係で修正が間に合わなかったのが少しだけ残念だが…

Kさんから電話でいろいろな質問を投げかけられるたび、何か心癒されるような感じがした。深い知識と熱意を備えた方から、掛け値なし、かつ対等な興味でもって取材していただくというのはこんなに素晴らしい体験なのかと、私は感激しっぱなしだった。これは、多くの苦しむ人への取材を重ねるうちに丹念に練り上げられてきたありかたなのだろう。改めてファンとしての思いを強くした。

レビュー

巻頭特集

巻頭特集の構成は

・井出正和先生(国立障害者リハビリテーションセンター研究所 発達障害研究室)によるお話
・当事者・家族の体験談(宇樹および、発達障害児を持つ保護者さんの手記)
・岩永竜一郎先生(長崎大学大学院教授、作業療法士)によるお話

という感じになっている。

井出先生のお話には「感覚過敏はどんな仕組みで起こるか」についての最新研究が盛り込まれていて、これもとても面白かったが、私にとって特に興味深かったのは岩永先生による感覚統合療法についてのお話だった。特になるほどと思ったところをまとめておく。

・感覚には五感だけではなく二覚(前庭覚、固有受容覚)があり、これが鈍麻していると特有の不器用さや感覚探求(くるくる回り続けるなど)などの症状が出る。発達障害者の感覚には、過敏だけでなく鈍麻の問題もある

・発達障害者の感覚過敏には神経学的な基盤がある。ただ、認知や情動とも関連してつらくなったり楽になったりもするので、本人が安心できるような関係・環境づくりが大事

・(大人の当事者に向けて)自分の好ましい刺激に没頭しやすく、疲れに気づきにくいので、特定の活動への没頭はある程度時間制限などすること。また、余暇活動の中に全身の感覚に刺激を与えるような運動を組み込むことをおすすめしたい

その他

季刊Be!には、さまざまなメンタル問題に悩む当事者向けの活動・集まりや、メンタルセルフケアのセミナーなどの情報を巻末に載せている。スキーマ療法やアサーティブ・トレーニングなど、私が現在まさに興味を持っているケア方法についての情報も豊富だった。

ACやPTSD関連の書籍などの新刊情報もあるので、メンタルセルフケアにしっかり取り組みたい人にとってはとてもよい情報源になりそうだ。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2017 Yoshiko Soraki
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