発達障害者の適性・強みの見つけ方、適職・天職探しのコツ

この記事の所要時間: 632

発達障害者が適性や強みを見つけ、適職や転職に巡り合うためのコツを私なりにまとめてみた。

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発達障害者の就職・転職では適性を考えることが特に大事

発達障害者の「苦手」は「無理してやると死ぬ」レベル

先日くらげくんと話していて、彼(ADHD持ち)にとって、ルールに従って仕事をすることは「めまいと吐き気がしてくるぐらい辛い」ことだということを聞かされて驚いた。私(高機能自閉症持ち)も私で、疲れなどで頭の回転が落ちているときに仕事しようとすると「死んだほうがマシなぐらいのだるさと眠気、ときに吐き気」を覚えるほどの苦痛を覚える。

もしかすると、発達障害者が苦手なことを仕事にすることには、「本当に体調が悪くなる」「まかりまちがって死ぬ」レベルのリスクがあるのではないか。だとしたら、発達障害者が自分の適性をよく知ることは、どちらかというと生命に関わるリスクマネジメントに類することだと言ってもいい気がする。

より厳密に自分の適性・特性を知ろう

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第30回 「特別鼎談:発達障害ライターズ!ライターやるにも特性理解が武器になる!?」ってお話 | くらげ | note

こちらのnote(ライター仲間のくらげくん&「ボクかの」でもコミックを描かれた漫画家寺島さんの対談に宇樹がゲスト参加しての鼎談です、宣伝)でも話しているが、例えば同じライターという一職種をとっても、その人の性格や特性によって働き方や合った作業・職場環境はまったく異なってくる。たとえば私は計画的にコツコツとルーティーンをこなせる環境でこそ本領を発揮できるし、くらげくんはどんどん新しい仕事に挑戦していくことで自分に刺激を与え、モチベーションを上げている。

一職種の中でもこれだけの違いがあるのだから、職種自体を選ぼうというときにはより厳密に自分の適性や特性を知る必要があるといえるだろう。

そもそも適性・強みとはどういうこと?

ところで、そもそも適性や強みとはどういうことなのだろうか。私はこの話の強力なヒントとして、任天堂の岩田氏の発言を思い出す。(太字は宇樹)

自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり,喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね,「それがその人の得意な仕事なんだ」って話で。逆に,自分的にはすごい努力して,達成感もたっぷりあるのに,周りからは「はあ?」みたいに思われることもあって。それはね,本人が好きだったとしても,実は不得意なことかもしれないんですよ。
よく「自分の強みを見つけろ!」みたいな話を学校で言われると思うんですけど,普通は,学生時代に「何が自分の強みなのか」なんて,なかなか簡単には分かんないわけじゃないですか。
だから,「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」って,いつも学生さんに喋ってるんですね。

任天堂・岩田氏をゲストに送る「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」最終回――経営とは「コトとヒト」の両方について考える「最適化ゲーム」 – 4Gamer.net 

たぶん、そういうことなのだ。自分にとって難なくできて、ぜんぜん大したことじゃないやと思うことでも、なぜか人にやたらありがたられることのある資質、それが自分の強みなのだ。

私の場合、

  • すでにある情報を集めてきて、わかりやすく整理整頓のうえ人に紹介すること
  • 何か大きなものごとが動いているときに、長期的な視野で冷静に突っ込みを入れること

こうした行動を、気づけば無意識のうちにちょいちょいとやってきていた。これらの行動は、「こうしないと自分が落ち着かないし、こうすることが苦でないから」自然とやっていることなのだが、不思議とありがたがられてきた。つまりこれらが私の強みだと考えて良いだろう。

前者は記事を書くときに役立っており、毎度重宝されている。後者は会社さま自体が手探りな状態ななか私がライターとして関わらせていただく場合、プロジェクト全体の方向性調整やリスク管理などにありがたがられた覚えがある。

無料でできる性格・適性診断

要するに、適性や強みを見る場合に大事なのは自己評価ではなく他己評価なのだ。他己評価は人間関係の広いタイプや今まで仕事をしてきたタイプの人なら何かしら探し出すことができると思うが、そんな人間関係や職業経験に恵まれていない人もいるのが発達障害者だろう。

というわけで、他己評価をくれる家族や友人知人、職業経験に恵まれなくてもその代わりとなる比較的客観的な性格・適性評価ができるサイトをいくつか紹介しておく。すべて無料だ。

エゴグラムによる性格診断 
http://www.egogram-f.jp/seikaku/

↑性格診断系では古株。50問の質問に答えるとやや辛口な診断結果の出るエゴグラム診断。何年かごとにやり直してみるとちょっと結果が変わっていたりして面白い。

無料性格診断テスト | 16Personalities

↑ここ数年流行っている感のある16タイプ性格診断。可愛いキャラクターや著名人に喩えて解説してくれる。

グッドポイント診断 | 転職なら【リクナビNEXT】

↑リクナビNEXTに登録しないとできないが、30分程度かけてやる丁寧な診断で、比較的信頼のおける内容だ。これによく似たもので「ストレングスファインダー」というサービスがあるが、そちらは結果が英語だったり有料だったりする。診断結果内容は上記2つに比べて仕事のしかたに重点をおいたものとなっているので、リクナビNEXTへの登録に抵抗がない人ならぜひやってみてほしい。5つの強みが見つかるので、診断結果ページをプリントアウトでもして、それぞれの強みに共通する要素とか気になる要素に蛍光ペンでも引いてみると頭が整理されるだろう。
(ちなみに私はリクナビの回し者ではないし、このリンクから誰かが何かしたからといって私に1円も入らないので安心してほしい)

効率のよい就活を

発達障害者の多くには、特に苦手なことに対して心身のキャパシティやリソースが限られている。発達障害者が生きていくうえでは、なるべくなら失敗体験ではなく成功体験を多く積み重ねていくことが大事だ。こうすることで本人の精神衛生が保たれ、二次障害発症のリスクを下げることができるからだ。

私の発達障害が発覚したのは30を過ぎてから。それまでに私はたっぷり失敗体験を重ねたし、とうてい無理な分野の仕事でムダに頑張ったり傷ついたり、履歴書にも傷をつけたりしてきたような気がする(そして見事な二次障害発症)。幸いにも若くでこの記事に辿り着いた人には、私よりも近道の人生を生きて欲しいと願う。どうか無理せず、より楽で効率のよい就活を選んでほしい。

【2016年12月11日追記】この記事で紹介している性格分析は基本的に無料のものを選び、あからさまに怪しげなものは除いている。しかし、私の把握しきれなかったところで信憑性にかけていたり、怪しげなものにつながっていたりする可能性はある。どれを使うにしろ鵜呑みにしないように注意し、派生的な怪しいサービスには騙されないように十分注意をお願いしたい。
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