なぜブロックされるのかわからない人のためのTwitterマニュアル

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この記事の所要時間: 1311
※Twitterなどからいらした方へ:
補足記事をアップしています。先にこちらをお読みいただくと良いかもしれません。

【補足】なぜブロックされるのかわからない人のためのTwitterマニュアル
http://decinormal.com/2015/08/27/twitter_block_complement/

なぜだかわからないけどTwitterでブロックされる・嫌われる、という人のために

リアルでうまく人と交流できないから、せめてTwitterで人とつながれれば、と思ってTwitterを始めたのに、どうもうまくいかないという人はいないだろうか。

たとえば、自分としては十分ていねいに話しかけているつもりなのに、以下のようなことが起きる。

  • なぜか相手が怒り出す
  • なぜかブロックされる
  • なぜか無視される
  • 何を質問しても拒絶される

それで、願っていたようなコミュニケーションが成り立たないし、ツイ友も増えていかない。孤独感やフラストレーションは増していくばかり… 

今回はそんな人のために、ちょっとしたTwitter利用マニュアルを提供する。

以下、ブロックされないための大前提と、押さえておくべき「見えないルール」を、私にわかるかぎりの範囲でできるだけわかりやすく提示していきたい。

ブロックされないための大前提

してはダメと書かれていないこと・システム上できること=してもいいこと ではない

これはASD圏の人にはわかりにくいことなのだが、世の中には明文化されていないルールがたくさんある。定型圏の人ではなく、わりかしうまくやっているASD圏の人も、実はこの摩訶不思議な、明文化されていないルールに従って、互いのプライベートゾーンに立ち入りすぎないように距離をとりながらコミュニケーションを楽しんでいるのだ。

だから、Twitterで相手から想定外の反応が返ってきたら、まずは「ああ、自分はこの『見えないルール』に抵触してしまったんだろうな」と思ってほしい。すべてはそこからだ。

多くの女性は見知らぬ男性から連絡がくると非常に警戒心を強くする

これも強調しておきたいこと。もしあなたが男性で、Twitter上である女性を見つけ、彼女にコンタクトをとってみたいとする。この場合はとりわけ慎重になってほしい。女性にとって見知らぬ男性というのは本能的に脅威なので、楽しくコミュニケーションをとれるようになるまでの敷居が非常に高いのだ。

ここを押さえておかないと、あなたが拒絶されて悲しい思いをするだけでなく、相手の女性に不必要な恐怖心を与えてしまう危険がある。女性たちに不快な思いをさせたくないのであれば、ぜひここはしっかり気をつけておいてほしい。

あなたのタイムラインは見られている

多くの人は、相手と交流するかどうか決めるときに、相手のタイムラインをよく観察してから決める。とくに女性は、想像以上にあなたのTwitter上での行動をよく見ている。

女性の多くは、Twitter上で見知らぬ男性から初めてメンションがきた場合、まずはその男性のプロフィールをよく読む。次にタイムラインを見に行き、自分にとって危険な相手か、それとも好ましい相手かをしっかり確認する。あなたにリプライを返すか、どんなものを返すかを決めるのはそのあと。こうして女性は、自分を心身の危険から守っているのだ。

以下、女性のひとつのサンプルとして、私のケースについて書く。

男性のツイートが極端に少なくてどういう人か推測できなかったり、ツイートの大半がネガティブなもの、偏見に満ちたもの、攻撃的なものであったり、文体に極端なクセがあったりすると赤信号。タイムラインがほぼ初コンタクトの人に対するメンションばかりで埋まっていて、しかもその大半が女性に対するものだったりすると、これも赤信号だ。慎重を期すため、男性本人のメンションだけでなく、相手がどのようなリアクションを返しているかを、ツリーを展開して読むこともある。ほかの女性がどんな反応をしているかも重要な判断材料だ。

赤信号が出るとほとんどの場合は、男性をブロックするか無視するか、あたりさわりのない適当な断り文句でやんわりとご退場願う。

人からなにかもらいたいなら、まずはあなたからあげること

これは別にきれいごとを言っているわけではない。愛とか思いやりとか絆とかいろいろ言い換えられているが、人間関係というのは突き詰めれば、互いに対する「無形のメリット」が機能している間のみ成り立つものだ。

人間、結局はギブ&テイクである。 あなたが誰かと交流するさいに、「想いを受け止めてもらう」とか「情報をもらう」といったような無形のメリットを求めているのなら、相手の誰かも、あなたと交流するときに何か無形のメリットを欲しているということに気づいて、それを尊重してほしい。

あなたが人間関係において誰かから何かもらいたいなら、基本的には、まずあなたから何かあげてほしい。相手が何か返してくれるかどうかは、基本的にはあなたがどれだけあげられるかにかかっている。これが対等で健全な人間関係だ。

自分が人に「あげられる」状態かどうかを見極めて

人がTwitterで人にあげられる無形のものは、できるだけ具体的にいえば以下のようなものがあるだろうか。

  • 賞賛やねぎらいの言葉

  • 共感の言葉や共感のリアクション
    (ふぁぼ、RTなど)

  • 相手の困りごとの助けになるような情報
    (自分のタイムラインでの情報提供)

  • 相手が語りたいときに聞いてあげる傾聴の態度
    (相手から何か話しかけてきたら、やりとりは基本的に自分からの共感のリプライで終えるとか)

  • 適度な距離感
    (相手のプライベートゾーンに敏感になる、ほかの相手ともバランスよく交流する)

もし、いまの生活がつらすぎて、人から一方的に何かもらわないと耐えられない状態であるなら、あなたは残念ながら、誰かとメンションしあってコミュニケーションを成り立たせられる段階にはない。まずはしばらくの間、人にはメンションせず、自分のタイムラインでひとりごとを流したりしながら、Twitterについて(人がどのようにTwitterを使っているかについて)学ぶなどしてほしい。

そうしているうちに自分の状況がだいぶ改善して、上記のようなことを人にしてあげられるとしっかり自覚できたら、改めて個人へのメンションに挑戦してほしい。

無理なようならプロの支援を。探せば聴いてくれる人はいる

Twitterでひとりごとを流しているだけでは耐えられない、というなら、それはプロの支援に頼るべき状況だと思う。Twitterと併用でもいいから、ぜひプロに頼ることを検討してほしい。

プロの支援者とクライエントの関係は、支援者からクライエントに一方的に無形のものを「くれる」という特殊なもの。支援者はあなたから無形のものをもらわないかわりに、金銭的報酬という有形のものを受け取る。対等な人間関係の中では立ち直れない人のために、プロの支援者というものは存在するのだ。

民間のカウンセリングセンターや、精神科・心療内科の面談、そこに併設のカウンセリングは有料だ。しかし、行政の相談サービスには無料のものも多い。

漏れがあるかもしれないが、パッと思いつくのは以下だ。ネットで検索すればたくさん出てくるので、探してみてほしい。

  • 精神保健福祉センターの電話相談
  • 発達障害者支援センターの支援面談
  • 障害者就業・生活支援センターの支援面談
  • その他、市区町村のサイトや広報などに載っている行政による各種電話相談サービス

ここで気をつけておいてほしいのは、ここで出会う支援者の全員が全員、よい支援者であるわけではないということだ。残念ながらときどき、知識不足だったり偏見があったり、なぜか説教してきたりする人もいる。

というか、私の経験上、「相談してよかったな」と思えるのは3人にひとりいればいいという感じだった。 5人ぐらいと話してみるまでは、「支援者なんて役に立たない」と決めつけないでトライしてみてほしい。私は、ひどい支援者にも出会ったけれど、いい支援者にもたくさん出会ってこれた。

では、以下にTwitterでの見えないルールの具体例を列挙していきたい。

初メンションでの見えないルール4つ

もっとも気をつけなければいけないのは初メンションのときだ。リアルでいえばこれが初対面時の第一印象。受け取ったときに一度悪印象を持たれてしまえば、基本的にはそこから楽しいコミュニケーションに発展させることはほぼ不可能だ。

1.挨拶をする

「初めまして」がいちばんよいだろう。初めてメンションするならまず、初めましての挨拶は欠かせない。そういうものなのだと思って、機械的でもいいから付け加えよう。本当はもっと細かいルールがあるが、これ以上は中級者向けなので割愛する。

2.相手のことに言及して肯定・共感する

「(特定のツイートへのリプライの場合)同感です。私も○○だと思います」 「あなたの××というご意見、とても共感します」 といった感じに、まずは自然な会話のとっかかりを提供しつつ、相手に少しでもいい気持ちになってもらう。肯定・共感されて嫌な人は(たぶん)あまりいない。いっぽうで、初めて話しかけてきた相手が突然自分の話ばかりしてきた場合に、相手に悪印象を持つ人は多いだろう。

3.自分がなぜメンションしているかを説明する

「共感して思わずメンションしてしまいました」「プロフィールを拝見して親近感を持ち、メンションさせていただきました」「RTで拝見してメンション申し上げています」など。これはひとつの自己紹介にもなり、相手に安心感を与えるばかりでなく、わざわざメンションした正当性を補強することにもなる。

4.相手からのリプライを待つ

あなたが望んでいるのは、相手からのリプライや相互フォロー、ひいてはDMをしあえるような関係かもしれない。でも、ここはあえて書かない。Twitterでは、メンションをすること自体が「あなたと個人的にやりとりがしたいです」という意思表明として機能するからだ。

これは重要な見えないルールのひとつだ。 「お返事いただけたら嬉しいです」とか書いてしまうと、大きな逆効果なので注意しよう。

言い回しの丁寧さの問題ではない。そこから相手が受け取るメッセージの問題なのだ。何か質問したいことがあってもグッと我慢しよう。相手は、あなたがバランスのとれたコミュニケーションのとれる人なのか、やりとりの上で過剰な負担を強いてくる相手かどうかを、こういった小さなところで観察しているかもしれない。

全ては相手からのリプライをゲットしてからだ。

相手からの初リプライには事実上、「私はあなたとお話していいですよ」との意思表示の意味が含まれている。これ以上接触したくなかったら無視するかブロックするからだ。これも重要な見えないルール。

だから、まずは相手からのリプライを待とう。 リプライがこなかったら、残念、何か不快にさせてしまったか、相手の興味をひけなかったかのどちらかだろう。なんとか心を切り替えて忘れよう。「何か悪いことしましたか?」とか、さらにメンションを送るようなことをしてはいけない。相手に悪印象を与えるだけだ。

相手からの初リプライ以降の見えないルール4つ

相手からリプライが来たら心の中で小躍りしてもよかろう。おめでとう、第一関門は突破だ。

でも、ここで調子にのっていきなり距離を詰めることのないように。ここにも見えないルールはたくさん働いている。

1.1ヶ月は「試用期間」と捉える

どんな関係を作っていくにしろ、人の多くは信頼関係を必要とする。この「信頼関係」というのが曖昧模糊としていて、ASD圏の人間にはわかりにくいのが困りもの。

だから、まずは1ヶ月は相手を怒らせたり、距離を縮めすぎたりすることのないよう慎重な態度を保ちながら、ぽつりぽつりとリプライしあえるような関係を目指そう。

ぽつりぽつりも曖昧であるなら、2,3日に3~10往復ぐらい(※)が妥当だろうか。

本当は「試用期間」はもっと柔軟なのだが、ここは超入門なので1ヶ月にしておく。

※2015年8月28日追記 
読者の方から「これは多すぎる」とのご指摘が複数あった。ご指摘がなければ私自身気づかなかったことだが、私はTwitterでは多弁になるタイプなので、無意識にOKラインを高めに設定したかもしれない。具体的にどれくらいが良いのかは私からははっきり認識できないので言えないが、私の提示した数よりも少なめを意識するとよいかもしれない。

2.相互フォローは向こうからしてくれるまで待つ

フォローするしないは基本的に、相手が現状とっている行動を本人の意志の結果ととらえよう。

いまフォローバックしてくれていない人が、こちらからお願いしたからといってフォローバックしてくれる可能性は残念ながら低い。それどころか、押しつけがましさを感じて悪印象を持つリスクのほうが高いので、「できれば相互フォローお願いします」とかお願いするのはやめておこう。

言い回しの丁寧さの問題ではない。言わぬが花なのだ。

3.DMも向こうからしてくれるまで待つ

相互フォローに至る敷居は人によって違うので、相互フォロー=「DMしてもいいよ」の意思表示である場合はそれほど多くない。

DMはかなりプライベートな様相のあるコミュニケーション方法なので、特に異性間の場合は敷居が高い。相手から申し出てくる、あるいは相手から送ってくる場合でないかぎり、こちらからDMするのはやめておこう。

4.プライベートな質問はしない

相手本人がプロフィールに公開している以上の個人情報を引き出そうとするような質問は避けよう。信教、居住地、性別、年齢、仕事、家族構成、IQなど。知りたくても、相手から言ってくるまでガマン。

ひとつの方法として、自分の個人情報を先に開示してみて、相手が「そうですか、私は○○です」と開示してくれるのを期待するという方法もあるが、あまり成功率は高くない。自分から開示してみて相手が開示してくれない場合は、それ以上突っ込まずそっとしておくようにしよう。

プロフィールに書かれている情報は、本人を紹介する役目だけでなく、「これ以上の情報は公開したくありませんよ、聞いても答えませんよ、聞かれたら嫌な気持ちがしますよ」という意思表示の役目も負っていることがある。これも重要な見えないルールだ。

特に、男性が女性に対して性的なことに関する質問をするのはリスクが高いのでやめておこう。女性の側は答えたくないときに「忙しい」とか「体調が悪い」とかいろいろと理由をつけるが、それを真に受けて次の機会に「今なら聞いても大丈夫ですか」とか追い込んではいけない。

忙しいとか体調が悪いとかいうのは言葉を濁して自分の身を守るための処世術であって、本当は単に「あなたと私の関係性では答えたくない」ということでしかないことが多い。
(言葉を濁すのは残念ながら、「あなたには答えたくない」とはっきり言うと怒って逆恨みし、攻撃に転じる男性がいるからだ)

見えないルールを理解して、少しだけ楽なコミュニケーションを

以上、周辺の情報や見えないルールの具体例を思いつくかぎり挙げてみた。

この記事で想定しているのは、Twitterを始めたばかりだったり、フォロー・フォロワー数50人以下などの超初心者だが、何か抜けているルールなどがあれば @decinormal1 までメンションいただきたい。

あなたが無駄な失敗を避けて、少しでも豊かなTwitterライフを送れるよう祈っている。

Twitterだろうがリアルだろうがコミュニケーションはコミュニケーション。Twitterでうまくやれるまでトレーニングができれば、リアルのコミュニケーションにも良い影響が出てくるとはずだ。

あなたの日常が少しでも楽になりますように。

2015年8月27日夜追記: 補足記事アップしました

反響を受けて補足記事をアップしました。いただいたご指摘への返答も含まれています。

【補足】なぜブロックされるのかわからない人のためのTwitterマニュアルhttp://decinormal.com/2015/08/27/twitter_block_complement/

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